ダイヤモンドホイールには表裏がある??
→表裏あります!手間をかけることで両面基準にできます(従来)
穴付き砥石の場合、削りたい形状に合せメーカーさんが「基準面」を指定されていると思います。
ユーザーさんは研削装置の主軸に対し、この基準面を当て付けて使用されていると思います。
時々ユーザーさんの声で「切れ味が悪くなったら表裏をひっくり返して使うことがある」と聞くことがあります。
台金生産現場からすると「!!それは(軸方向の振れ)精度出ませんよ!!」と言いたくなってしまいます・・・
反転して使用しても問題ない程度の要求精度なら良いと思いますが、振れから来るチッピング等の可能性も格段に高いと思われます。
なぜなら、基本的に砥石台金の研削装置への取り付け面は表裏同時に加工できません。
どちらかを削ったら人(もしくはロボット)が反転や持ち変えを行い、反対面を削ることになります。
この時点で基準面とその反対面は「平行」と言えなくなってしまうのです。
そこでこの面を研磨を希望されるユーザーさんも多くいますが、工数(=納期とコスト)がアップしてしまいます。
要するに「ダイヤモンドホイールには表裏がある。無くすには手間をかける必要がある。」ということです。
しかしあまりにこの声を聞くので我々は考えました。
旋盤加工だけでどちらも基準面とする台金は作れないのか?
→ほとんど追加の手間をかけずにできました!
この課題の解決のため、当社では独自の製法を開発しました。
試作と検査を繰り返し、旋盤加工のみで端面両側の平行度は研磨品と変わらないレベルで量産が可能となりました。
一部規格品はすでにリリースを開始しています。
■砥石当て付け方向が異なる複数の研削装置をお持ちで、都度基準面を反転した砥石を準備されていたユーザーさま
■砥石の一部分の切れ味が落ちた際、反転して使用することを想定しているユーザーさま
精度の維持、生産性の向上に繋げることが出来ると考えています。ご相談下さい!
※現在、一部規格・サイズのみの対応となります